【発売日】2016/3/4
【あらすじ】
うつくしく魅力的な男・貴船笙一郎。伊織にとって取引先のうちの一人でしかなかった貴船が、何も知らなかった伊織に近づいて頑なな身体に快楽を教え、愛を教えて一緒に過ごすようになって一年が過ぎた。貴船は伊織を変わらず深く愛していたし、伊織も貴船を愛しているのに、たったひとつの意見の違いによって、二人はすれ違ってしまう。その溝を埋める前に、貴船が事故に遭って記憶喪失になってしまい……!?
【感想】
「うなじまで、7秒」続編です。やっと届きましたよ!(* ̄ー ̄*)
でも、あらすじですでに波乱の予感、記憶喪失ですって?とおそるおそるページを開きました。
記憶喪失話によくある、幸せな日々から始まります。
本当に、序盤幸せであればあるほど、記憶喪失になってしまったあとを想像すると辛いですよ。。。
貴船の献身的なまでの愛情の前に、一度結婚生活に破綻してしている伊織は同居を踏み切れません。幸せであれば、あるほどそれがいつまで続くか、不安になってしまう伊織。
離婚は、結婚よりも何倍も大変で、それを体験した人は、結婚しようとは思わなくなるっていうほどですからね。
円満離婚ではあるけど、そこに至るまでの、精神的苦痛をまだ引きずって、同居に踏み切れない伊織に貴船の苛立ちもピークに!
禍根をのこしたまま、2年間を忘れてしまう貴船。
貴船であって、貴船でない不安と、それでも貴船の手を離したくない伊織の葛藤。
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!記憶喪失クライシス!
もう微妙な違和感の積み重ねに、読者もやきもきいたします。
別れの予感かと手が震えるほどの緊張感のなか、やってくる松山エピソードは、砂漠の中のオアシスでした。
みかんのでる蛇口画像だけで旅館を突き止めた時点で、貴船の伊織への想いは十分伝わったぞww
本編のあとに4編のショートストーリーが掲載されているのですが、中でも男二人のシェアハウスを嫌がる不動産屋という話が、なんともリアルでした。
男二人で同居していたら。。こういういわれのない偏見を持たれるんですね。
もうこうなったら地域の行事に積極的に参加して、地域住民を味方につけるしかないですね。ww